
今住んでいる家の場所は昔はそんなに便利ではなかったようだけど、私が引っ越してくる少し前からお店が移動してきたり、新しい道路ができたりと町の中心がこちら側に動いてきた様子。そして、去年はあっちにもこっちにも新しいトンネルができたので、ますます便利に。
相変わらず自転車の私も、空気がくぐもっているような雰囲気さえ我慢すれば、トンネルは便利なルート。丘を一つこえるような山なりのトンネルはこれまでの急な坂道を通る必要をなくしてくれたし、短いトンネルはこれまでちょっと遠く感じていたお店の集まる場所を、まるですぐ裏にあるかのように感じさせてくれる。
でもこの短いトンネル、家から出発すると歩行者や自転車の通る道は、車道の横にあってなんにも思わなかったのだけれど、そのまま進むと出口近くで車道とは道が分かれる。道の続くままコンクリートで囲まれた細い坂道をくねくねと進むと、辿り着いたのは車道の出口よりもずいぶん手前の道。
迷路から抜け出たように突然出口になる。不思議な道だと思いながら振り返ってみると、無機質でただコンクリートの土台が2つあるだけのようで、ここがあのトンネルの歩行者用の入口だとは分からない。よくよく見ると標識があるけれど、ましてやここに道があるだなんて、車で通る人は考えもしなそう。
どうして車と最初から最後まで同じ道のりでないのかは分からないけれど、秘密の道を知っているかのようでちょっと嬉しい。



















