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『ミレニアム』

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 スウェーデンのジャーナリストスティーグ ラーソン著『ミレニアム』。スウェーデンだけでなく、フランスでも昨年は大人気で、数ヶ月間この全3巻がずっとランキングのベスト3を占めていました。

 寝る間も惜しんで読んだだとか、大きな本なのにヴァカンス先でも読んでいたい、という『ミレニアム』に夢中になっているフランス人の人達から話を聞く度に、推理小説好きとしては読みたくて仕方ありませんでした。
 フランス語版は1話一冊で表紙も全て黒。表紙のイラストも目をひき、どんな物語が展開されるのだろうかと、興味の湧く装丁。

 でも、フランス語で読み切ることや物語を味わい尽くす自身がなかったので、日本語に翻訳されるのを待ち望んでいました。
 そして、昨年から1シリーズごとに翻訳が登場。同じく翻訳版を待ちわびていた友達が本屋に並んでいた、と教えてくれて、その日のうちに早速買いに行きました。

 春の第2巻に続いて、第3巻は夏の予定だったはず、と先日東京への移動の為の本を選んでいるときにふと思い出し、調べてみると、ちょうど発売されたばかり!
 出発に間に合うように注文して、道中春以来の『ミレニアム』を楽しみました。

 と、読み始めてから1ヶ月近く経つのに、実はまだ読み終わっていません。なぜか。それはある日、この第3巻を持っていたフランス人女性が「どんどん読み進めたいけれど、これが最終巻だと思うと、いつまでもこの世界に浸っていたいのでページをゆっくりめくっている」と言われていたのが、とても印象的だったから。

 スウェーデンでは映画化もされた様子。登場人物がとても多く、壮大かつジャーナリストならでは、と思わせるとても細かな表現は、まるでどこかの国で起きた本当の出来事を追うドキュメンタリーなのでは?と思うほどです。

 とても読みやすい翻訳で、登場人物の個性がそれぞれ際立っています。その中でも特に私が魅かれている人物がひとり。

 それは、この本を読んだいろんな人が同じ意見かもしれません。



by emioohara | 2009-08-25 18:24 | hon