『文房具56話』
何年か前に文房具好きが本につながって、「文房具」という題名の含まれている本が気になり、集中して探していたことがありました。
そのときに図書館で見つけたうちの一冊、串田孫一著『文房具52話』。一度に沢山の本を借りていたのでこの本が読み切れず、でも気になって購入しようと探したら、文庫本が出ていて56話に増えていました。
身近にある文房具ひとつひとつにまつわることや思い入れだけではなく、わざわざ辞書を引いてその由来を調べたり外国と比べたり、と本当に文房具が好きな方なのだなぁと感じます。
静かでゆったりとした雰囲気のある文章で、とても読みやすいだけでなく、描かれている時代ともつながる文房具の変化も興味深い。
どの文房具も2、3ページにまとめられているので、時々手に取って、その時気になる文房具のところを読み返しています。
でも、この文章を読んでいると、全く気にならなかったものまでよく見えてきてしまうのが、良いことなのかどうなのか。
by emioohara
| 2009-09-16 20:01
| hon